スーツ着用の社畜だって走りたい
勤務中はがっつりスーツです。
基本は帰宅してから、ランニングウェアに着替えて、自宅そばの緑地公園に走りに行っています。
しかし、いかんせん飽き性なもので、同じコースばかり走ることに飽きて、結果走る頻度が落ちて、酒と肉のせいで身体が重くなってからようやく走り出すものの、身体が重いから走ることがつまらなくなって…というデフレスパイラルに入りがちです。毎日トラックを何周も長距離走れる人の努力魂には頭が下がります。
そんな私がなんとか走るには、出張時に余計な荷物を持って行って旅先(仕事では?)で走ったり、通勤時に余計な荷物を持って会社帰りに大阪城公園あたりを走ったりするしかありません。(余計な荷物って)
出張時はキャリーケースを持っていけばいいのですが、普段の仕事の時にランニングウェア&シューズを何に入れて持ち歩くかが非常に問題になります。
どうもスーツにリュックというのが、「いいおっさんが」とこっぱずかしいような思いがあり、苦手で、手持ちブリーフケースで通勤しています。
となると、ブリーフケースには当然ウェア・シューズは入らず、別途、こんな欄グッズを入れるためのバッグも持っていくことになります。
これ、靴と、着用前の服、着用後の服を各々別にしまえるし、着用後の服をしまうところはビニールコーティングされているし、と安い割になかなかの使い勝手なのです。
この商品自体は全然良かったのですが、やはり仕事のバッグと2つ持つのは邪魔で。
ちなみに、これを買う前には、HentyのWingmanを使ってみていました。
これ、外の部分がくるくると巻けるガーメントケース(ハンガー付き)になっていて、さらにその内側にジムバッグになるような個別のバッグが入っていて、なかなかの使い勝手なのです。
しかし、これを使うのは「私服で出かけてスーツを持参しなくてはいけない時(=休日出勤またはゴルフ)」であって、「既にスーツを着ていて、ジョグウェア(=別にハンガーにかかってなくて良い)を持ち歩く時」ではないのです。ややこしいな。
あと、たぶんこのコロンとしたデザイン、スーツには全く合わないでしょう。
ならばと、物色に物色を重ねて、ようやく選んだのが、AerのTravel Pack 2。
早速届きました。
表面はコーデュラナイロン。軽くて丈夫、意外と撥水するし、スーツにも合う素材です。デザインも、よく若者が使っているTHE NORTH FACEのシャトルデイパックみたいで、スーツに合わせて違和感ありません。
まず、いちばん外側のファスナーを開けると、
ガジェット含む仕事用のグッズをしまえる収納です。ここまでかよ、というくらいにポケット付きまくっています。
日頃の仕事に持っていっているものをしまってみます。
ペットボトル、筆箱、Kindle、名刺入れ、替えの眼鏡、ルーズリーフバインダー、折り畳み傘、書類、ルーターやら充電器やらのポーチ、パソコン充電コード、社員証・カード類、パソコン。やたら多いな、荷物をシンプルにできないのは三流の証。泣。
これを、別の収納があるパソコンとペットボトル以外を入れてみると、すっぽり入ります。まだ少し余裕ありますかね。気持ちと懐の余裕はありません。
次にまんなかの収納を開けると、
収納部は大きいのですが、なにやら下から袋状のものがスペースを圧迫しています。
これは、別の入り口から靴を個別に入れられるようになっており、この靴収納の箇所となっています。この部分は邪魔ですが、トレードオフですね。では、ランウェアを入れてみます。
キャップ、アンダーウェア(長袖)、半袖トップス、ボトム(ひざ上丈)、靴下、タオル、スマホホルダー、イヤホン、シューズ、ボディソープ、整髪料。これを入れてみると、
シューズはリュック下部から専用の入れられます。とはいえ、さすがに直で入れるのはためわられる。
こんな感じ。真冬になってレギンスとウィンドシェルを入れるくらいならまだスペースありそうです。
さらに、いちばん背中側にパソコンを個別に入れられて、横にはペットボトル(または使用済み折り畳み傘など)も入ります。
ここまで入れて、背負った感じはどうなるかと言うと…。
うん、でかい、でかいですね(筆者、身長179cm)。仕事後にランニングに行くというより、仕事してそのまま家出・失踪という風体ですかね。
客先訪問時など横持ちしたら、こんな感じです。
なんか変なサンプルでも持ち歩いてるのか?あるいは行商?
ちなみに、キャリーバッグに取り付けられるベルトも付いていますよ。
バランスわる…。
いや、でも非常に満足です。リュックありじゃん。
個人的にはいい買い物したと思っています。靴の入れるところに洗面用具をか入れれば、2泊程度の出張なら普通にできます。ただし、その場合ランニングはできません。出張行く意味ないですね。仕事をなんだと思っているのだ俺は。
こんな、Travel Pack 2。俄然買いです。ちゃんと薦めろ。
ちなみに走らない日ように、ジャストサイズのこんなんもあります。
スーツにリュック、両手空くし、めっちゃ最高ですよ!(さっきまでの主張は?)
ダイヤモンドトレイルの硬さに轟沈(でもまだ前編のみ)
文化の日の代休を含む3連休、これはどこか山へでも行ってみようかと思うところだが、標高の高い山は「11月に入ると冬山になりますので、登山初心者は登山を避けてください」とまでは言っていないが、明らかに超初心者のおっさんは受け付けない雰囲気。
ならば、低山ではあるけれど、「これは今の自分の限界に挑んだのではなかろうか」といえる達成感を与えてくれるのはどこだろうと、酒を飲みながらネットぽちぽち。
ありましたよ、関西にいるならば必須のトレイル。
その名も、ダイヤモンドトレイル。
ダイヤモンドといえば、男の血と汗と涙の結晶を女性の顕示欲のためにわずかばかりの石に変えられてしまうにっくきあいつ。もしくは小学生の時にドハマりした人も多いであろう、キグナスの氷河ってとこでしょうか。(あ、ググってください。正直、私はあまりはまっていませんでしたので…)
きっと、このダイヤモンドトレイルを踏破して得た男の勲章はダイヤモンドさながらにキラキラとして、私はすさまじいオーラを発散し、飲み屋ではモテモテ…(足はすぐ止まるけど、妄想は止まらず)
ということで、3連休の中日を活用して、ダイヤモンドトレイルに挑んでくることとしたのであった。
ダイヤモンドトレイルとは、
ダイヤモンドトレール(通称 ダイトレ)は、金剛葛城山系の稜線を縦走する長距離自然歩道です。
奈良県香芝市の屯鶴峯から、二上山、大和葛城山、金剛山、岩湧山、大阪府和泉市の槇尾山を結ぶコースで、全長約45kmに及びます。出典:大阪府 ダイヤモンドトレール情報(http://www.pref.osaka.lg.jp/minamikawachinm/m_index/r_daitore.html)
二上山標高517m、大和葛城山標高959m、金剛山標高1,125m、岩湧山標高898m。
まぁ、既に六甲山頂も軽々と登ったし、今回は屯鶴峯から槇尾山手前の紀見峠までの30km強だから結構軽々といけるかも、なんて思っていた前日の私よ、人生イージーモードで考える癖もたいがいにしておけ、と山の神様に叱られた1日となりました。
今日のコーデ、いつものeldoreso。
電車でダイヤモンドトレイルに行くには、近鉄南大阪線の二上山駅で降りるのが便利らしいですが、起点の屯鶴峯(「どんづるぼう」と読みます。香芝市にある奇岩の山として地元では意外と有名です...かね?)の石板から始めないとならん、と変な義務感を持って、近鉄大阪線関谷駅からスタート。午前7:30。眠い。
ここから屯鶴峯まで約2.5㎞。住宅街を抜けた後の国道には歩道もまともに整備されておらず(もちろんこんなところを歩いているのは私だけ。って、ダイヤモンドトレイルのスタート地点の最寄だよね?しっかりして香芝市)、すれ違う車に少しおびえつつ、こんなところにトレイルの起点があるのなかと思いながら、まず屯鶴峯の石板を無事発見。これもあらかじめ大阪市のダイヤモンドトレイルの紹介サイトで「起点の石板はどこか?」という記事を見ておかないと見つけられませんでしたよ。ここ、トレイルの出発点と違うし…。単なる屯鶴峯周回の入り口ですよね?
ここから、本当のトレイル起点までは、この歩きにくい国道をもう少し歩いていく必要があります。んで、こちらが本当のトレイル入口。なんか物悲しい感じですね。
歩いてしばらくは結構ごみも落ちていて、ちょっと…という感じでした。
そこからはほとんど人に会うこともなく、とぼとぼと登山道を歩いていくと(登りは走れませんから)、二上山の石板へ。急に舗装された登山道と交わり、ここに来ると早朝登山をされている方に多く会いました。
ここからは、ひたすら林道、丸太階段を上り、軽いアップダウンをこなしながら峠をサクサクと進めて行けます。
関谷駅から7km。竹内峠に着く前の丸太階段急登ですでに軽く足を使ってしまっている。
関谷駅から約10km、平石峠。丸太階段地獄は続き、わずか標高450m付近で腿パンパン。
朝までは「もし紀見峠に着いてまだ余裕あったら槇尾山まで行っちゃおうかな」なんて思ってた自分を猛省。紀見峠だって危ないのではないかと思ってみたり。この時点でまだ出発から2時間半。
しかし、ここからが本当のカッチカチのダイヤモンドトレイルであったことは、当時はまだ知らない。
関谷駅から13.9km、標高700m、持尾辻。スタートから3時間20分。来たことを幾分後悔しはじめているが、実は急登、急降下はここから。
丸太階段の終わりが見えない…。このあたりから階段の途中で立ち止まってしまうことしばし。
もちろんやせ我慢のカメラ笑顔。
マムシ草の実。トリカブトとか猛毒をもった植物の異様な美しさに目がいきがち。女性も悪女にひっかかりがち(いや、そこまでいく度胸もない)
ようやく地獄の階段地獄を抜け、葛城山頂。ダイヤモンドトレイル自体は葛城山頂は通らずに金剛山方面に抜けるのですが、100m階段を昇るだけで山頂に行けるのならばと、山頂に寄り道。
見事なススキの群生と、パラグライダー。これを上空から見たら気持ちいいだろうなぁ。
ここから、まさかの2km程度の距離で400m近く標高を下げる急降下から、距離5㎞で550m急登攀。最後の登りでは、「もういい俺よくやった、金剛山ロープウェーで下山しよう。」と泣き言全開。
完全に足終わっています。
そして、金剛山登山口を息も絶え絶え、登山というより、もはや見苦しくよじ登っている最中、「金剛山ロープウェーは運休しています」の看板。
殺してくれ。もう誰か山頂から蹴飛ばして転げ落ちさせてくれ…。
といいつつ、ダイヤモンドトレイルとしては金剛山頂に寄る必要はないのに、きちんと山頂までの急坂を登って神様にお参りしてくる敬虔さ。「神様、いまから10分だけロープウェーを動かしてください」
金剛山頂13:30。関谷駅出発から6時間。私の足は6時間しか生きられないのです。
山の東側のエスケープルートを通っても、最寄りの駅まで7㎞とか。あげく五條市に着いて、帰宅するまでどんだけかかるんだ...。ということで泣く泣く足を紀見峠方面に進めます。
と、ここからはあまりの急な丸太階段はなし。しかも少し走れるゆるやかな登り下りの道も頻出。あれ?25km動いた後でトレランしてるぞ、俺。
と、思ったら、久留野峠から行者杉まで3.7kmとあるのに、一向に距離が縮まらない。しかもGPS上では4㎞以上はとっくに進んでいるはずなのに、一向に石板見当たらない。これは、もしや意識なく歩いているうちに通り過ごしたか。あー、もう戻る気力もない。やる気失せたなぁ、とモチベーション完全ダウン。
というのも、大阪市のダイヤモンドトレイルキャンペーンにて
ひっそりとこんなのをしていたのです。しかも屯鶴峯の石板は場所説明ありますが、あとの石板は意外と標識のそばにもなくて分かりにくい。2ヶ所ほど完全にスルーして数百メートル戻るようなことをしてしまいました。
ここにきて行者杉石板を探しに戻る気力ゼロ。さらに日没までの時間もあぶない。(途中で、結構スローペースなおばさまソロハイカーなどいたのですが、日没後もあのペースで歩かれたのかなぁ。ある意味山の猛者です)
そんなこんなもはや惰性だけで進み、わずかな階段は一段ごとに左右の足を上げる気力もなくなり、一段ごとに片足上げて反対の足を揃える、右足先を15段したら、左足先を15段、そして一服、というこれまで経験したことのない地獄を抱えてふらふら進んでいたら…。突然開けた場所に東屋、祠とともに、行者杉。え?久留野峠から5kmは進んだのでは?ちゃんと測ってる?
(翌日、YAMAPの活動データで見直したら、この間の距離、3.9㎞でした。すいませんでした)
これで、一気に気力巻き返し、道もだいぶ穏やかな下りになってきたこと、残り距離が1桁キロになって終わりが見えてきたことから、足が復活してきました。俺の中に眠る野獣の魂がむくむくと…(ないものは起きない)
といいつつ、早速の台風の傷跡に怯みながら進むはめになったり。
と、残り3kmくらいか、山道もこれはこれでいいなぁ、なんて思っていたら、突然舗装道に。舗装道結構、膝にきますね、と言いながら、最後の小走り。
無事、日没前、16:40に紀見峠駅に到着。やったよー。
駅前の酒屋でビール買ってベンチに座った瞬間に両足攣って、ここから20分動けずだったよー。泣。
本当は近場で駅近の銭湯に入って、普段なら絶対に行けないような居酒屋で一杯とたくらんでいたのですが、これという駅近の銭湯が見つけられず、すごすごと江坂の自宅に帰って、ひとっ風呂浴びて、一人で江坂秋吉。たまらん。
ここまできたら、12月に紀見峠から槇尾山までトレイルして、石板コンプリート目指します。
月末は、調子に乗ってこんなん申し込んでいるのですが、いけますかね…。
何のために走るのか ~1人でチャリティランをやってみる~
私は酒の誘惑に流されるたちである。もちろん今も酒を片手に書いている。
きっとあまり長生きはできないんだろうな、なんて思いつつ、ご飯は野菜多めにしてみたり、走ったり、山登りを始めてみたり、破天荒には生きられないタイプである。
2人の子供のために長生きするのか。
でも、私が死んだらウン千万円子供に入る生命保険に入っているので、むしろ早死にを望まれるのかもしれない。なんということだ。
そもそも、走るなんて行為は、歩道ではただひたすらに人の邪魔になり、まして山道を走るなんてポアものである。それかセクハラ締め付けビーム。
なんか長生きしたり、走ったりするためのモチベーションになるものがないかと考えてみたのが、チャリティやボランティアへの参加である。
しかし、月の半分ずつ週末を東京・大阪で過ごし、平日は多忙を極めるビジネスマン(言ってみたかっただけ)である身には、チャリティ・ボランティア活動そのものには残念ながら参加できそうにない。定年後には是非参加してみたい。(って言っている人間は結局定年後も自分のためにしか生きない)
そんなこんなで、ボケーっとネットサーフィンをしていると見つけたのが、これである。
とても素晴らしいイベントだと思うが、わざわざチャリティのために、1日ほぼ台無しにして10kmだけしか走れないというのもなんだかなぁ、と。(自己中)
どちらかと言うと、日々のジョギングをする動機が欲しいのだ。
で、次に見つけたのが、これ。
日々のランニングアプリとして使え、さらに走行距離1マイル(1.6km)ごとに25セント(30円弱)が、アプリが候補にあげる団体から選んで寄付できるというものである。
「これこそがまさに人のために少しでも長く多く頑張る」
ということになるのではないか!
と思ってよく見ると、選べる団体のうち、子供の支援に関するものは、Save the ChildrenとUNICEF。地球の裏側の紛争と貧困対策。いや、とても素晴らしいと思うのです。でも、できれば身近な日本にいる子供で恵まれない境遇にいる子のために何かできないかと。
あ、走った距離、登った距離に応じて、勝手に毎月寄付したらいいのでは?!
ってことで、子供のための活動をする日本のNPOを調べてみたところ、候補としては、
①認定NPO法人フローレンス
②Chance for Children
③カタリバ
の3つを残しました。
NPO法人フローレンスは、主にひとり親家庭や、待機児童問題への取組、
Chance for Childrenは、子供の貧困問題に、学校外教育バウチャーを配布する取組、
カタリバは、貧困状況の子供に加え、学校に居場所が見つけにくい子供のための場所提供などもしているようです。
(あまり詳しくは読めていません)
とりあえずはやってみようと、8月のラン距離に応じて、なんとなくサイトの文面がフィットした、カタリバさんに寄付してみようかと思います。
8月の走行距離は、93.57km(もっと頑張れ、お前)。
ってことで、まずはChality Milesより少しレート(って言い方悪いですね、すいません)を上げて、1kmあたり30円支払うことにして、今後もやっていきたいと思います。
93.57km × 30円 = 2,807円
ちょっと少ないかなと思いますが、月100kmをきるようなランではだめなのだよ、という自分への戒めができるよう、1km30円でやってみることにしました。
(子供2人を養う金も必要なんです。たいした給料ももらってないのです)
ということで、カタリバさんに、2,807円まずは寄付してみました。
これで、もうちょっと走ってみよう。
今日は飲まずに走ってみよう。
こんな僕でも生きてていいんだ。
と思えるかな。
初めての六甲山頂
三連休に入りました。
友人・恋人・家族と出かける予定を立てている楽しそうな皆様を尻目に、もちろん予定など一切ない単身Life in大阪。
さてどうしようかと考えていましたが、ふと思い立ちました。
そういえば、2014年から2018年まで4年弱神戸市民で、毎日六甲山を見上げていましたが、山頂に登山したことがありませんでした。(車で行ったことはあります)
最近調子に乗って買ってみた「関西トレイルランニングコースガイド」なる本にも六甲は複数のコースが載っています(気が早いことは重々承知しています。形から入るタイプですから)
関西トレイルランニングコースガイド 大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良
- 作者: 新名健太郎,片山貴晴
- 出版社/メーカー: 山と渓谷社
- 発売日: 2015/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ならばと早速、芦屋川→六甲山山頂→有馬温泉というルートで最後は温泉・ビールで沈没というルートを行ってみようではないかと思い立ってしまいました。(酒の勢い怖いなぁ)
なのに…
金曜の夜にひとりでうだうだと部屋で「山と食欲と私」を読みながら酒をかっくらってしまい…
初登山は軽く二日酔い
ええ、アホです。だいたいこんな人生です。
案の定スタートが遅れ、芦屋川駅につくこと、10:20。駅の時点で暑いわ。
とりあえず、来たからにはやるしかない。(嫌々?)
駅の北側からとぼとぼと舗装道を歩き出します。
なんかガイドブックには「しばらく歩くとロックガーデンの入口の看板とお茶屋が」なんて書いてありますが、そこまでの高級住宅街を抜ける道路の傾斜がすでにやばいんですが?ここの人らは毎日こんな急坂を通ってるの?そりゃ金持ちになるわー(何故?
まぁ、ロックガーデン入口の写真はガイドブックとか他の方のブログで見てもらって(撮り忘れではないですよ?…)、まずは売店を抜けてすぐの高座の滝。
何か少ししゃれた格好とか、フットサルの格好したイケメンたちが一眼レフ片手にさっそくインスタ映えの写真撮ってましたよ。意識高いなー
そして、ここからはロックガーデンの名に相応しく、結構岩登り。
俺?トレランしたっかのでは?なんて思いつつも、もちろん走るスペースも余力もないまま、「あ、岩場は三点なんとかだ!」と不必要に手をつきながら登ってみたり。
結果、標高931mの六甲山の半分弱、休憩場とネコで癒されるスポットとして有名な風吹岩(標高437m)までランどころも早歩きもできず。
いや、だって結構下の方で若い子が「熱中症かも」と座り込んでましたよ。六甲山あなどりがたし。
まぁ、何はともあれ最初のチェックポイント風吹岩に来ました。
ネコちゃんがかわいくて、岩自体の写真は一切撮ってませんからね。
ここから、「六甲山最高峰」と書かれた方に向かってトボトボ(走れ)と歩いていくと、ちょっとした川渡りをして、森の斜面全体に木のベンチがある休憩スポット(作ってくれた皆様、ほんとうに有難うございます)を通って、雨ヶ峠へ。
雨ヶ峠に着くちょい前にこの休憩所があって、まぁいけるかとスルーしてしまったのですが、ここでは絶対に休むべき。
ここから後が急な上り階段でめっちゃしんどかったです。「ここで休まずべからず」って書いておいてよ(日本語変だな)。
あとになって分かるのですが、トレラン的には雨ヶ峠から東おたふく山に向かうらしいです。
これちゃんと頭に入っていなかったのでルート的に最短ぽいから、ここで曲がらずに直進してしまいました。結果、ずっと階段だらけ。東おたふく山に向かうと急に草原が広がって走れるんだってさ。何なん、もー。
まぁ、当時はそんなん分からぬままひたすら急な階段登ると…
最高峰寸前の一軒茶屋、最高峰、そこからの眺め。
老けたおっさんの真顔、より老けて見える。
本当は、山頂で昼食にしようとおにぎり持参してたんです。
ところが、山頂のリア充感。
ここでひとりで体育座りでおにぎりは無理だ…。
ととぼとぼ下山ルートにつくことに。
下山ルートに入って結構早々にいい感じの東屋があって、景色はなくとも自然を感じながらおいしくおにぎり頂きました。
どうせ、六甲山頂からも↑の写真のアングルは見えません。(負け惜しみ)
ここからは、有馬温泉方面に一気に下ります。
この魚屋路という道は、段差の少ないなだらかな下りでめっちゃ走りやすかったです。
目の前を颯爽と走っていくランナーがいらっしゃいました。頑張ってー(お前も頑張れよ)
んで、あっと言う間に有馬温泉。
有馬温泉、結構若い子にも人気なんですね。おじさんもまた来ちゃうぞ(捕まれ)
金の湯は外壁改装中。
ニュールンベルクと思っていた金の湯のすぐそばのバルは、名前が変わっていました。(中身は大して変わってなかったけど、なんて言ってはいけません)
中国の方にも人気なのか、金の湯すごい人だったなぁ。
次は山頂から宝塚に行くルートも試してみます。
そろそろ六甲縦走してみるか(根拠のない自信ほど怖いものはない)
本日の山行
山登り、トレランのきっかけ
大阪、単身生活。
38年関東で過ごした身ゆえ、昔からの友達もおらず、部屋で本を読む、映画を見る、家の周りを走る、が終われば、基本ヒマなのです。
盆休みを1週間早く取って、大阪にやってきた子供たちを単身部屋に1週間泊めて、がっつり遊んで、はぁ~っと燃え尽きて、もう何もできーん、と思っていたはずが、
半日でヒマに飽きました。
もうあまりにもヒマすぎて、
「そうだ銭湯Runだ!」
と思い立ち、向かったのは、万博記念公園に隣接するスーパー銭湯、おゆば。
入口で入場券を買って、脱衣場でランニングウェアに着替えて、入口のカウンターで「ランニングステーションできるって聞いたんですけど…」とおずおずと聞くと、「あぁはいはい」と渡された小さい紙に名前を電話番号を書いたら、鍵を預けてランニング開始。
ここでは、万博記念公園の外周約5.2kmを走るコースを使う人が多いようですが、日頃服部緑地外周約5kmをちんたら走ってる身としては、わざわざ似たようなコースを取るメリットもなく、一路箕面駅へ。
箕面駅までで片道約6.6km。いわゆる「イナロク」と呼ばれる国道176号から箕面駅までは、歩道がほとんどない狭い道だが、車の抜け道なのか、結構交通量は多く、少し走りにくい。ルートはちょっと再考した方がいいかもしれません。
なにはともあれ、無事に箕面駅に到着。
ここからは、箕面の滝までは非常に有名な散策道であり、多くの人が流れていく方向に、できるだけ邪魔にならないよう、ちんたらと滝に向けた舗装道を登っていきます。途中には、お土産屋やおしゃれなカフェやら足湯やらがあって、寄り道したくなる欲望と戦いながらの道となります。
途中の上り坂が結構な急こう配となり、ジョギングから歩きになってしまう箇所もありながら、箕面駅から約3.5km、無事に箕面の滝に到着。
ここまでの上り坂はしんどかったのですが、滝を見ながら少し休憩していたら、なんか思いの他すっきりしている自分に気付きまして。
「あれ?こんなに自然の中走るの好きだったかな?」
「むしろ、街中を颯爽と走っている自分にうっとり(キモ)していたのに」
「これって恋か?」
などと、バツイチが厨二病にかかってしまう魔力のある自然の中のランニング。
もうすっかり虜かも。舗装道を3キロ走っただけですが。
もちろん、再びおゆばに戻って風呂に入って風呂上りのビールも楽しみましたが、
ビールがめっちゃうまいのは自然の中を走ったせいだ、間違いない。
とすっかり脳が騙されています。40超えても単純なんです。
40歳過ぎて、山はじめてみます。
2019年9月7日、43歳になりました。
昨年で後厄も終わり、さぁこれからというところで、独身に戻りました。
人並の学生生活、人並の会社生活、人並の結婚生活、と思えば、冒険するよりも踏み外さないことを重視していた42年間でありました。
しかし、あっさりと結婚生活を踏み外してしまうことに。
子供とはしっかり会えているし、元妻との関係もむしろ離婚を決めたことで一友人(子育ての戦友)に戻ったような良好な関係となっています。
生まれてから約40年間、川崎・東京で育ち、4年前から関西転勤により、現在は単身で大阪に住んでおりますが、もちろん独身に戻ったことで共にバカ騒ぎをできるような友人が大阪にいるわけでもありません。
単身赴任を始めたのは2018年3月のこと。おひとりさまなんちゃらの気楽さもあっと言う間に飽きてしまい、休みの日は、家の近所を10~20km走って、適当に読書して、ネット見て、ごはん作って…で特に熱中するものもなく過ぎていくようになりました。
これまで、登山なども誘われたことはありましたが、用具が高い、運動するのに終日かける必要ないでしょという偏見から、やらず嫌いで過ごしてきました。
そして、これまでは、子供の手前、山でケガしたなんてできないでしょ、と自分への言い訳で過ごしてきました。
なのに、ふとある土曜日、暇にかまけて、万博中央公園のスーパー銭湯に荷物を預けて、箕面大滝まで走ってみました。
単なる暇つぶしだったのに。
「あ、自然の中で走るの楽しい!」
と40過ぎにして(40過ぎだから?)目覚めてしまいました。
もはや独身に戻ったのだから、しっかり子供の養育費を払えばあとは自由。生命保険も入っているし、最悪大丈夫。
ならば、思い出を作ろう。子供にも教えてやれる、子供が大きくなっても一緒にできる趣味をみつけて、新しい景色を見てやろう。
Open the new gate.
今更ながら山にはまってみたいと思います。今更…。いや、ものを始めるのに遅すぎるなんてことはないはず。
山、ランニング、トレラン、酒、メシ、ファッション。これがあれば生きていける。