山登り、トレランのきっかけ
大阪、単身生活。
38年関東で過ごした身ゆえ、昔からの友達もおらず、部屋で本を読む、映画を見る、家の周りを走る、が終われば、基本ヒマなのです。
盆休みを1週間早く取って、大阪にやってきた子供たちを単身部屋に1週間泊めて、がっつり遊んで、はぁ~っと燃え尽きて、もう何もできーん、と思っていたはずが、
半日でヒマに飽きました。
もうあまりにもヒマすぎて、
「そうだ銭湯Runだ!」
と思い立ち、向かったのは、万博記念公園に隣接するスーパー銭湯、おゆば。
入口で入場券を買って、脱衣場でランニングウェアに着替えて、入口のカウンターで「ランニングステーションできるって聞いたんですけど…」とおずおずと聞くと、「あぁはいはい」と渡された小さい紙に名前を電話番号を書いたら、鍵を預けてランニング開始。
ここでは、万博記念公園の外周約5.2kmを走るコースを使う人が多いようですが、日頃服部緑地外周約5kmをちんたら走ってる身としては、わざわざ似たようなコースを取るメリットもなく、一路箕面駅へ。
箕面駅までで片道約6.6km。いわゆる「イナロク」と呼ばれる国道176号から箕面駅までは、歩道がほとんどない狭い道だが、車の抜け道なのか、結構交通量は多く、少し走りにくい。ルートはちょっと再考した方がいいかもしれません。
なにはともあれ、無事に箕面駅に到着。
ここからは、箕面の滝までは非常に有名な散策道であり、多くの人が流れていく方向に、できるだけ邪魔にならないよう、ちんたらと滝に向けた舗装道を登っていきます。途中には、お土産屋やおしゃれなカフェやら足湯やらがあって、寄り道したくなる欲望と戦いながらの道となります。
途中の上り坂が結構な急こう配となり、ジョギングから歩きになってしまう箇所もありながら、箕面駅から約3.5km、無事に箕面の滝に到着。
ここまでの上り坂はしんどかったのですが、滝を見ながら少し休憩していたら、なんか思いの他すっきりしている自分に気付きまして。
「あれ?こんなに自然の中走るの好きだったかな?」
「むしろ、街中を颯爽と走っている自分にうっとり(キモ)していたのに」
「これって恋か?」
などと、バツイチが厨二病にかかってしまう魔力のある自然の中のランニング。
もうすっかり虜かも。舗装道を3キロ走っただけですが。
もちろん、再びおゆばに戻って風呂に入って風呂上りのビールも楽しみましたが、
ビールがめっちゃうまいのは自然の中を走ったせいだ、間違いない。
とすっかり脳が騙されています。40超えても単純なんです。